HIVウイルスに感染するとカンジダを発症する?

ウイルスのイメージ
HIVウイルスは、感染したヒトの抵抗力を徐々に奪っていきますから、抵抗力の低下によって、カンジダも発症しやすくなります。
カンジダ症の病原菌は、常在菌であり、健康な状態であればカンジダを発症することはありません。
しかしHIVに感染すると、初期からエイズ発症期に至るまでのさまざまな時期にカンジダを発症します。
抵抗力が正常な状態ならそうはならないわけですから、カンジダ発症は、なんらかの病気にかかっているというシグナルになります。
HIVに感染していてもまったく気づかず、エイズを発症してから初めて感染に気づくという、いわゆるいきなりエイズが最近増加中です。

もし感染初期にカンジダを発症したとしたら、それはHIV感染に気づく絶好の機会となります。
抵抗力の低下が進み、エイズという取り返しのつかない状況になる前に発症できれば、それは相当幸運なことです。
しかしHIVによる抵抗力低下が相当進んでから初めてカンジダを発症した場合、カンジダ発症をもって、エイズと診断されることもあります。
もはや常在菌にすらむしばまれる状態になった、ということになるからです。

HIVに感染した初期には、風邪をひいたかのように、発熱したり、筋肉痛が起きたり、カンジダ症になったりすることもありますが、まったくなんともないというケースも少なくありません。
初期の段階を過ぎると、普通の状態が長く続きます。
この間、ウイルスは体内で増殖して行き、徐々に抵抗力を奪っていきます。

通常のウイルスであれば、例えばインフルエンザウイルスのように、抵抗力をもって数日後にはウイルスを駆逐できるのです。
HIVの場合は、ウイルスが、抵抗力をコントロールする司令塔となる細胞を乗っ取るという形をとるため、抵抗力はひたすら衰える一方です。
そして常在菌にすら対抗できないほど抵抗力が落ちると、カンジダを発症し、それをもってエイズという病気になったと断定されることとなります。
エイズは、HIV感染症という病気が相当進んだ状況を指します。

HIVに感染した状態で病気を発症するとエイズになる

エイズと断定される頃には、他の性病に重複感染していた場合、性病も発症するものです。
健康な状態ではあり得ない病気を発症したことで、通常、HIV感染者はエイズと断定されます。
HIVに感染しても、現在では薬を飲み続ければ、エイズを発症せずに済むようにはなっていますが、薬の服用を怠ると、ウイルスによって抵抗力はどんどん奪われて行き、エイズという非常に困難な病気になってしまいます。

エイズになる前であれば、普通の暮らしをおくるのはそう難しくはありませんが、エイズになってしまったあとでは、それは相当困難です。
救命も容易ではありません。
カンジダのような常在菌にすらむしばまれていく状況を食い止めるのが、難しいからです。
常在菌への抵抗力をつけるには、もはや遅いという段階になってしまっています。

HIVに感染しても、その後抵抗力を失わないための方法というのは、現在、幸運なことに確立しています。
しかし失ってしまってから元に戻すという方法がまだないため、エイズに至る前に食い止めることが第一です。
HIVと他の性病は、重複感染している場合がほとんどとなります。
感染ルートがほぼ同じであるうえに、HIVがうつる確率というのが、他の性病に比べて格段に低いからです。
HIVにかかる頃には、罹患率の高い他の性病には、ほとんどかかっているというケースが多いです。
また、HIVをうつした側が、いくつもの性病にかかっているという確率も非常に高いため、必然的に重複感染している例は多くなります。

ウイルスによって抵抗力が落ちてくると、かかっている他の性病も現れやすくなります。
そのため、性病の発症をもって、エイズと診断されることも多いです。